【絵本】身を守る方法はひとつじゃない

動物はいろいろな工夫で自分の身を守って生きています。ときとして、生まれたばかりの赤ちゃんでも、自分の身を守らなければなりません。

大型の動物は戦うことで身を守ることもありますが、弱い動物たちは戦っても勝ち目がないとき、驚くような身の守り方をします。

 

この絵本の中で、ウサギは走って逃げますし、コチドリのひなは親の合図でじっと身を伏せます。ハリネズミアルマジロは丸くなりますし、ヤマアラシはとげを立てます。エリマキトカゲは襟をたてて脅しますし、スカンクは例のごとくです。

では、オポッサムという動物はどうするか、知ってますか?

なんと死んだふりをするんです。相手にあきらめさせる、油断させるという身の守り方なのでしょうか。

 

身を守るとき、戦う道を選ぶのか。自分の特性を活かしてみるのか。相手が思ってもみないウラ技を使うのか。

身の守り方は、ひとつではない、イロイロあるのだと動物たちが教えてくれます。

人間は、たくさんある「守り方」のなかから、時と場によって最善の方法を選ぶ知恵にいままで以上に磨きをかけていくほかない。その知恵を身につけさせることこそ、子どもを本当に守ることになるんです。

 

 

『どうやってみをまもるのかな』 やぶうち まさゆき  福音館書店