見守る行為の二つ前

こんにちは、ゆみです。

守る見守る講座、ワークショップを経験された方の中には、

「天使の4歳まではいろいろ無理かと思っていたけど、今からできることがたくさんあるって分かりました。掃除なら一緒にできそうだから、帰りに、子供用にお掃除のコロコロを買って帰ります♪」

と即行動に移す人も。とても嬉しくなります~

子どもにとって、やりたい時に大人と一緒にできる作業(掃除・洗濯・料理)は、楽しんでできる嬉しいことの一つ。

なぜ嬉しいか・・・

・大好きな人と同じことをしている♪

・大好きな人の役に立っている(本人は手伝っているつもり)♪

子どもはマネをしながら、いろんなことができるようになります。手を振る、おしゃべりをする、歩く、本を読む・・・小さい子が一生懸命にやっている姿はどれもとっても可愛いですねドキドキ

身近な人のマネをしながら、仕草や動き、感情も覚えていきます。楽しそうだと思えば、すぐにマネをします。

だから、将来、自分のことは自分でやる子に育ってほしいと思えば、まずはやっている姿を見せることが必要。やり方を「知る」のです。

その次のステップは、一緒にやる。やりながら加減を覚えていきます。

少しできるようになって、次は一人でやりたがったら、次は『見守る』ステージへ

大人は、過去の経験から、やり方の想像や工夫ができますが、子どもは、経験がゼロから積み上げていくので、幼少期には「見せる」「一緒にやる」というステップが必要です。

そのあとは、守りすぎずに見守る。

発見を待つことは大事なのですが、それは最低限の土台ができてから。一緒にやれる時期を楽しみましょう

 

 

守る、見守る、その次は?

生まれてきたばかりの赤ちゃんは、授乳も排泄も、どうしたって大人が貸して「守らなければ」生きていけません。

この時期大人は積極的に「守る」。それは命を守ることに直結してます。

やがて、ひとつひとつを体験しながら、子どもは自分でできることを増やしていきます。言葉を得て会話が成立するようになり、自分で歩いたり食べたりトイレも行けるようになる・・・。

そのとき、大人はできることが増える子どもを目を細めながら、喜んで見守っているはずなんです。

知らず知らずのうちに「守る」だけから、「見守る」行為へシフトしているわけです。

では、その先はなんだと思いますか?

 

「守ってもらい」「見守られた」子どもは、いずれ自分の身を自分自身で守れるようになり、そしていつか誰かを「守る」人になるんです。

わたしたちは、守り、見守りながら、「守れる大人」を生み出しているという自覚が必要です。

 

残念な事実②

あるマンションでのできごと

ひとりのシニアの男性が町会の夏祭りの打ち合わせのために、マンションのエントランスをはいり打ち合わせ場所の上層階に行こうとEVに乗りました。ちょうどそこに小学生がエントランスを入ってきて・・・

男性は小学生が来たのが見えたので開ボタンを押して待っていたのですが、その子は目の前に来て、EVに乗らずただそこに立ち止まってしまいました。男性が声を掛けても返事もしませんでした。男性はきっと乗りたくないのだろうと察しドアを閉めて上に行きましたが・・・

これは、きっと親から言われているのでしょう。

「知らない人と話してはいけない」「知らない人がいたらEVに乗らないように」

子どもは忠実に守ったのだと思います。親は危険の可能性を排除したつもりかもしれませんが、この子は本当の非常時にとても困るでしょう。誰とも話せず、「助けて」が言えない・・・何も言わない子に周囲は困り果て、救いの手は届けようがありません。

親はいつまでも子どもと一緒にいてあげられません。親が一緒にいたくても、子どもはどんどん成長し離れていきます。

一緒にいない時にも、しっかりとした行動が取れるように育てていく。小さな体験の積み重ねが、子どもの自信になり、判断力を付け、行動できるようにしていくのです。

残念な事実①

以前、近所の交差点で小学1年生の子が、右折してきたトラックにひかれて死亡しました。その子のお母さんは、家の近くの大きな交差点を一人で渡らせるのは危険だと、毎朝と帰宅時間には信号を一緒に渡っていたそうです。ところがその日の帰宅時間、お母さんは固定電話に出ていて交差点には行けず、マンションの自宅から下の交差点を見ていました。目の前で起きた事故でした。それを聞いて私は居た堪れない気持ちになりました。

車の運転手が気をつけるのは当たり前。でも、歩行者も気をつけなければなりません。そのニュースを聞いて気になったのは、子どもが自分で危険予測をして行動していたか?でした。もし毎日お母さんが左右を確認し、「さあ渡りましょう」と言っていたら、子どもにとってはいつも安全な状況が当たり前で、自分で気を付けようという気持ちは育っていなかったかもしれません。

遅くとも小学1年生(6歳)には、保護者がつかない時間が増えます。これを言うと、「登下校はせめて誰か大人がついていくべき」という意見も出てきます。しかしこれから先、どの子もどんどん行動範囲は広がります。それを止めることはできません。

親が一緒にいられる小さなうちに、ある程度の危険を「見極める力」を育てなければならないのです。

「守る」と「見守る」の違い

国語辞典で「守る」と「見守る」を引くと、表現が似ていて理解しにくいのですが、英単語に置き換えるとイメージしやすいのではないかと思います。

weblio 研究社 新和英中辞典より引用

【守る】  protect 保護する  defend 防ぐ  guard 警護する

【見守る】 watch       stare   watch over(保護する)

英単語も日本語で通常使われているものが多く、イメージがわきませんか?

スポーツでよく使われるディフェンダー、警備といえばガードマン。私のイメージは、寄せ付けない感じ。

それに対して「見守る」は、見る・観察する でした。

 

命の危険から「守る」ことは必要ですが、

それ以外のことに守られている状態だと、危険とは何かを知るきっかけもなく、親と別行動をしている時に、危険が近寄っていることさえ気づけないのです。

小学生になると一人で行動することが増えます。ずっと付いていられないので、それまでに自分で危険から身を守る方法を知らなければなりません。

守り続けられないから、術を覚えてもらう。

それを教えていくのが、親(保護者)なのです。

 

 

 

 

 

 

自宅でできる「見守り」②

2歳児が実際にできることはなんでしょう?

実は、大人が驚く程にかなりのことができます。最初に道具の使い方は教えますが、子どもは、興味があることはとてもよく観察しているので、見よう見まねでできてしまう子もいます。

【料理】

  1. 実はよく切れる包丁も上手に使えます
  2. フライパンで炒め物もできます
  3. テーブルの準備はお手の物

【洗濯】

  1. シワを伸ばして、小さなもの(靴下やハンカチなど)は干したり
  2. 畳んで引き出しにしまうことも。

【掃除】

拭き掃除やハンディ掃除機をまるで大人が掃除機をかけているかのように使います。

大人のように、「きちっと」は難しくても、どの作業もかなり上手です。

料理に関しては、実際に子育てkitchenの現場で、多くの親ごさんが2~3歳の子が目の前で真剣に料理を作っているのを見て

「子どもが予想以上にできるていて驚きました・・・・」と話されます。

4回セットが終わった時の振り返りで言われることが

  • 「ほんの少しの工夫で、やらせてあげられることが分かり、家でもやり始めました。」
  • 「料理だけでなく、家事全般に応用したら、子どもが寝ている間にやろうって思わなくても、一緒にやればいいことがわかりました。」

そして、さらなる産物が。

  • 「一緒にやることで、夫婦や親子同士の会話が増えました!」

子どもが予想以上にできるのを目の当たりにしたその瞬間、親の『子どもを見る目』が変化します。

やってあげないとできない人間

⇒⇒⇒   小さいけど一人の自立した人間

ここで気づいたことで、全ての行動に変化が起き、将来大きな差になっていくのです・・・

自宅でできる「見守り」①

子どもが2歳近くなると行動範囲も大きくなり、家事をしているとついてきます。

自分もやりたいのはわかるけど、一緒にやると時間がかかるし、危険もある?汚されたくない。そんな思いが目の前をちらつきます・・・

そんな時こそ「急がば回れ」

実はこの時期に、家事を一緒にやることは、近い将来、無理なくいろいろできるようになるということ。親がストレスをためずに、子どもにやらせて上げる方法を考えるのです。

では2歳で何ができるでしょう?次回はそれを考えていきます。